2010年8月10日火曜日

Giving Pledge チャリティ

Warren BuffettとBill GatesがGiving Pledgeというキャンペーンをやっている。ビリオネア達に財産の少なくとも半分はチャリティに贈与してくれと呼びかけているのだ。参加する40人のビリオネアの財産がトータル$251Bなので、最低$125Bは集まるらしい。75歳のWarren Buffettは財産の99%にあたる$47Bを、Bill Gatesは$28Bを贈与する。

おもしろいことに、コメントのほとんどは、二つに集約される。

一つ目は、こんなにあっても使い切れるものではない、ということ。もしかしたら、彼らはお金を稼ぐことが、つまり上っていく時の上昇感が楽しかったのであり、贅沢をするために稼いだのではないのかもしれない。その結果、それだけのお金をもってみると、自分に対する世の中の態度が変わり、そして世の中が違って見えたのかもしれない。

二つ目は、遺産相続をよしとしない、というもの。$18Bを贈与するNY市長のMichael Bloombergは「最善の方法は、子供や孫に直接あげるよりも、彼らのために世界を良くすることだ。」と言い、Boone Pickensも「相続させることはharm than goodだ」と言っている。もしかしたら、チャリティに参加できないビリオネアのほとんどは、子供や孫の反対にあっているのかもしれない。

世の中の景気が悪いときに、自らの財産をチャリティに寄贈することはすばらしいことだ。
上流の巨大ダムにせき止められて溜まっていた水が流れ出て、干涸びていた下流にまで水が届けば地上がまた潤い、新しく芽が出、たくましく成長していくことだろう。

2010年8月8日日曜日

映画と音楽のVirtualization

NetflixがEpixからWebでの映画配信サービスを始める。

NetflixのQ2は$43.5Mで昨年同期の$32.4Mよりも良かったが、やはりPC上でコンテンツを売ったりDVDを配送したりでは、この先成長しないのだろう。先日FremontやSanta Anaで285job cutsしていたが、こういったDVDの配送用店員を減らし、映像配信サービスへと方向転換するためだったようだ。

一方、映画館は意外と好調だ。7月のある週末ではInceptionが一位だったが、観客の56%が男性、73%が34歳以下だったらしい。映画館で見るのに向く映画というのが、若者向きのものが多いのかもしれない。それに、歳をとると、家で好きなときにごろごろ見る方が楽なのだろう。

ところで、Appleがlala.comを買ったのも似たようなものなのだろうか?ネットから自分のPC/HDD/DVDに落として見るよりも直接Webの配信映画を見る方がいいように、自分のiTunesで自分のSRAMにダウンロードしておくよりもどこかのWebのサーバの音楽を聞く方がいいということなのだろうか?

だとしたら、これもすべてVirtualizationの流れなのだろう。

2010年8月5日木曜日

テキサスの産業

今までは、州都はオースティンだったにも関わらず、ダラスフォートワースがテキサス州最大の都市圏だった。最大都市はヒューストンだが。

しかし、今、企業や人口が、オースティンに流れている。Southwest AirlineもSan Joseからオースティンの直行便を二倍にした。5年後にはオースティンがテキサス最大都市となる日が来るかもしれない。

テキサス州は税負担が軽い州であり、それは石油によるものであった。ところが、このCleanTechブームで状況は変わっていく。ヒューストンに代表された石油に代わり、Nolan 郡を中心に風力発電を軌道に載せている。ヒューストンにはNASAがあり、石油産業が縮小しても航空宇宙産業という重要な都市になる。そして半導体産業はオースティンが中心になり、スタートアップも増えている。

ここにも、CleanTechによる影響が垣間見えた。

2010年8月4日水曜日

中国の規模

2010年6月の時点で、中国における携帯電話のユーザが805.35millionに達したようだ。人口の60.5%にあたり、月ベースで1.19%、年ベースで15.85%の成長だ。同6月の携帯からのショートメッセージは68.92billion通送られており、電話番号毎の一日平均は2.87通だとか。

ちなみに、その6月時点の中国固定電話加入者は304.92millionで22.9%にしかならない。インターネットアクセスに関しては、Dial-up 6.89million、xDSL 93.59million、Aggregate115.14millionだ。

3月の時点では中国の携帯ユーザは777millionであり、もうすぐ800millionだなと思っていたが、3ヶ月で超えてしまった。3ヶ月で30millionの契約という数字はあまりにも脅威的だ。日本と比較してみると絶対数、成長数ともに桁違いなのがわかる。Deltaを見ればわかるように、日本の携帯契約者数のほぼ25%が3ヶ月の間に契約してしまったことになる。およそ1年で日本の携帯契約者が全て契約してしまったというようなすごい勢いなのだ。
   日本  中国
6月 113.71M 805.35M  
4月 112.18M 776.87M
Delta 1.53M 28.48M

この勢いの中、2Q10の中国でのGSM,CDMA,3Gを合わせた携帯の売り上げは59.161millionである。これから市場の中心が中国になるのは明らかだ。

ひとりっこ政策にも関わらず、中国というのはなぜこんなに人口が多いのだろう?