2009年2月26日木曜日

デジカメのUSBからのバッテリチャージ

携帯電話のバッテリチャージ用のコネクタがかなり統一される。マイクロUSBコネクタが選ばれた。アップルはiPODコネクターを依然として使いたいようだが、これは明らかにアップルの過信だ。独自コネクターを維持したらシェアは維持できないのだ。

基本的に携帯はPCにつなぐものではないのにもかかわらずUSBが選ばれたことを考えると、デジカメがUSB経由でPCから充電できないのはなぜかという疑問が浮かぶ。私のデジカメは、画像を取り出すときはUSBでPCにつなぎ、バッテリーをチャージするときは、中のバッテリを取り出してACアダプタで家のコンセントにつながなければならない。昨日画像をPCにダウンロードしているときにバッテリ切れのランプが点灯しだした。つないだついでに、一緒に充電しておいてくれればいいのに。

デジカメにUSB経由の充電機能がついたら便利だろう。

大事なのは「こだわり」と「目の付け所」

先日早期退職した人たちのことを考えていた。早期退職のパッケージを受け取るか、レイオフされるかの選択を迫られ、辞めざるをえなかった人もいる。しかし、自発的に辞めた人も多かった。そういう自発的に辞めた人たちは、いまだに実労働力として重要な役割を果たしていたため、彼らの抜けた分の穴が開いた。

39年間ICの設計をずっとしてきたというのを聞いて、改めて考えさせられた。彼らに技術者としてその仕事をずっとやり続けさせたものは、何だったのだろうか?そして彼らに退職を決心させたものは何だったのだろうか?

最近の私たちは、昇進して管理職になり、さらに組織のピラミッドの階段を登ることが良いことと考え、そのためのキャリアを考える。なぜ社会的地位を得ることがいいことなのだろうか?なぜ地位や名誉や財産にこだわるのだろうか?

今の私たちになくて、退職した彼らにあったものは、「ICへのこだわり」なのじゃないかと思う。売り上げ、スケジュール、リソース、収入、、、数字を追いかけ示すことだけを考えてきた私たちは、数字以外のものを失ってきたのではないか?その「こだわり」が製品の製造単価を上げたり、スケジュールを遅らせるならば、数字を悪化させる。だから切り捨ててきた。自分たちがこだわってリソースと時間をかけて作るよりも、アウトソーシングして一般的なものを作ったほうが安く早くできあがるからだ。その結果、どこの会社でも作れるし、どの会社の製品も似たり寄ったりで、差別化ができなくなり、結果マーケティング競争になってしまった。売れる仕組みを作ったというわけだ。

そういう状況に嫌気がさしたから、やめていった人もいたかもしれない。その「こだわり」を大切にする文化が彼らのモチベーションだったとすれば、他人に作らせ、それを管理するだけの仕事はもはや価値がなかったのかもしれない。

半導体景気の熱が冷め市場の成長率が鈍化してしている今、「こだわり」をもって作る時間が与えられたといえるのではないだろうか?他社と競争するのはスケジュールや単価という数字ではなく、「こだわり」という数字に表せないものかもしれない。他人と同じ目で見るのでなく、まずは自分なりの目で見てみることが大事なのだろう。「目の付け所が違う」ということが他人と違う何かを生み出す。

アップルが他社と一線を引いている理由は「こだわり」だ。目の付け所の違う彼らのこだわった部分は他社のこだわった部分と違っており、独自の世界を作り上げた。かつてのソニーも「こだわり」を持っていたのだと思う。他人と違う意見というのは通りにくい。それに対し、みんなが共感しやすい既成概念に基づく意見というのは同意を得やすく通りやすい。でも、それでは「目の付け所が違う」と言われることはない。そういう意見を受け入れる文化が大切なのだと思う。

自分なりのこだわりを持ち、その自分なりの視点で見れば、新しい何かが生まれるのではないだろうか?

2009年2月25日水曜日

なぜ薬がこんなに大きいのか?

 
今日処方箋をもって行って薬局で抗生物質をもらったが、錠剤がとても大きかった。指先ぐらいの大きさだ。一回に1錠飲めばいいので、半分の大きさにして2錠飲めばいいような気がした。半分に切って飲むことにした。一週間分、14錠も処方されたので、つい抗生物質の副作用を調べてしまった。下痢が起きやすいようだが、その程度ならばいいだろう。それに、ピロリ菌の除去にもいいらしい。これはいい。

薬をもらうときに、薬の種類ごとにサインをさせられた。なぜサインをするのかと聞いたら、他の人が受け取ったりしないか確認するのだそうだ。患者以外の人に薬を渡すことは法律で禁止されているらしい。人の処方箋で薬をもらおうなんて考える人がいるのだろうか?世の中には、いろんなことを考える人がいるものだ。

そういえばこちらの薬にはたいていブランドものとノンブランドものが揃っている。リバースエンジニアリングして作ってあるので成分はまったく同じだが、ノンブランドものは安価で手に入る。以前知り合いが、自分の体で両方を順番に試して効果を計っていた。そのノンブランドの薬の効果は、ブランドものに比べて70%くらいだったらしい。成分が同じでも効果が違うのはなぜだろう?薬にとって大事なのは成分だけではないのだろうか?まあ、とにかく、薬をもらっていろんなことをする人がいるのは確かだ。

2009年2月12日木曜日

アメリカのエンジニア

プロジェクトも減り、有望なお客もいなくなった今、レイオフのせいで圧倒的に人が足りなくなっている。プロジェクトも減ったのになぜ人が足りないのか?

マネージャ、リーダ、プロジェクトマネージャといった人たちの数がなぜかあまり減らず、実作業をしていた人たちが切られたからだ。早期退職した人たちも実作業はしていなかったかもしれないが、ご意見番のように若いエンジニアをヘルプしていた人もいる。そのご意見番がいなくなると作業ができない人たちもいるのだ。

ITバブル崩壊でレイオフをしたときに、US側のエンジニアを大量に切ったことを思い出した。そのときに、デザインやソフトはインドのリソースで、US HQ側はそれをマネージメントをする人間を置くのだ、と言われたことを思い出した。つまり、その方針で進めてきた挙句、実作業のできるリソースがほとんどいなり、マネージメントと言ってもスケジュール管理がメインの人間ばっかりになってしまったのだ。

もちろん、シリコンバレーがこれとは違う。彼らはエンジニアであることをタイトルにして、自らが技術を学び、実作業することを好む。だから、4時ごろには会社をでて、ブラックベリーやPCを持ち歩いてミーティングばかりしているうちとはなかり違う。彼らはもっと遅くまで働いて実作業をしながらいろいろ学んできた。

マイクロソフトがH1-Bの人からレイオフするように言われたことを思い出した。これも実作業をする人間が減ることになる。H1-Bの人間はマネージメントをするために採用されているわけではなく、実作業をするためだからだ。では、アメリカ人は何をしているのかというと、彼らをマネージメントしているわけである。だから、いきなりH1-Bの人がいなくなったからといって、自分たちでできるわけではない。

アメリカ人の仕事を確保するためもあるだろうが、外国人労働者を減らさないと、アメリカ人の技術力がますます低下してしまうことも懸念しているのではないだろうか?

今の状況下での良いマネージャーとは?

状況に応じて良いマネージャーというのも変わる。

うちでは、レイオフで管理職はほとんど残った。ところが、マネージャに対する不満が増えてきていると思う。なぜか?

今の状況をきちんと把握して、今の状況にあったマネージメントをしようとしていないのだろう。次に、マネージャとは名ばかりでマネージメントをしてきたわけではないので、プロジェクトが減り、組織変更で組織間のブリッジができない状況下で、何をすればいいかがわからないのだ。以前は、たくさんプロジェクトがあり、各プロジェクトの人と話をして状況を聞き、必要ならば別の組織のマネージャに依頼をするのが彼らのやっていることだったのだ。

プロジェクトマネージャは、プロジェクトを管理するが、管理職のマネージャは、人を管理するのだ。プロジェクトではない。そのことがわからない人が多すぎる。特に今のような状況では、プロジェクトよりも人にプライオリティをおき、精神的な支えや、モチベーションをあげることができる人が良いマネージャだろう。

2009年2月10日火曜日

ゆとりの中での質への思考

留守電を入れたり、メールを送ったりすると、人はすぐにレスポンスが待ち遠しくなってしまう。なぜか?

経済の成長期には、早く成長する速度が求められ、サービスにおいてもコミュニケーションにおいても質よりもレスポンスの早さが何よりも重要だった。

時間感覚というのは身についてしまうものなのである。例えば、昔はPCが立ち上がったりアプリケーションが開いたりするのに時間がかかってもたいして気にしなかったが、一度早いのに慣れてしまうともう以前のようには待てなくなる。

また、考える前に行動する時代と言えた。例えば、車ででかけるときには、道はカーナビ任せなのですぐに出かけてしまう。以前は、地図を開いて一時間ぐらい眺めながら道順や道の名前を覚えたものだ。道だけではない。出先で簡単に何でも調べられ、相手にも連絡できるため、でかけるときにどこで何をするか調べて覚えたり、待ち合わせ場所と時間を覚える必要もなくなった。記憶力が非常に低下している。

今衰退している中で、成長期の感覚で質よりも速さを求めると空回りしてしまう可能性がある。体内の時間感覚をリセットし、こういうときこそゆっくり考え、質を求めたいものだ。

2009年2月9日月曜日

なぜ賭け事にはまるのか?

思ってもいない自体が起き、株価が下落したため、資産が一気に減った。

周りを見ていて、賭け事のはまり方と同じことが起ころうとしているような気がする。

始めはおっかなびっくり少しずつ賭けてみる。少しずつ儲かると、その儲けをつぎ込むことでだんだん掛け金を上げていく。ところがある時点で少しずつ負け始めてももう少しすればまたツキが回ってくる気がして、もう少しだけ、もう少しだけ、とやめられなくなってしまう。そうこうするうちに明らかに負け始め、そうすると今までの掛け金や元手を取り戻そうと必死になり、気づくと目も当てられない状況になってしまう。

今までの株価の上昇が常識となり、資産は運用するものと考え、財産を株でもつものが当たり前になってしまった。ところが去年の9月からあれよあれよという間に株価が落ちてしまった。ここで堅実に貯蓄をすることはなく、今が買い時と買ってみたり、また失ったものを何とか取り戻そうと必死になる。するとどうしてもハイリスク・ハイリターンを狙うことになる。その結果はどうでることやら。

損切りなんてなかなけできるものじゃない。なぜ人間はそのループから抜け出せないのだろう?

正社員の真価

契約社員をどんどんカットしているのを見て、最近いろいろ思う。

成長期には仕事をどんどん分業化し、その部分部分をアウトソーシングに回して仕事の効率化を図った。仕事の進みは速くなり、しかも、さらにその外注の窓口役という、立場的には外注の上に立てるポジションを大量に作った。内容を理解する必要はなく、偉そうにスケジュールや進捗を聞き、プッシュすればいればいいのだ。プロジェクトマネージャも同じことだが。

契約やアウトソーシングを減らしたため、自分たちでやらなければならない事態になってきたのだが、丸投げしていた彼らに何かできることがあるのだろうか?正社員であったから外注の上に立てた彼らは、今、正社員であることの真価を問われる時なのだろう。

2009年2月2日月曜日

電話テレビとゲームテレビ

テレビか、PCモニターか、というのは私にとってはどうでもいい。家に一つ大きな画面がほしいだけだ。

普段持ち歩くものはブラックベリー程度でいい。ネットブックでさえ大きい。

家に帰ったら、ブラックベリーで見ていたのと同じ環境で同じメールボックスが見れるといい。

電話は外でも家でも同じワイヤレスヘッドセットが便利。

以上を総合すれば、ネットワークにつながった大きなモニターが家にあり、それでメールやネットブラウザーが使え、テレビ電話ができればそれで十分だ。家にPCなんていらない。テレビ電話でなくて、電話テレビだ。

そういえばゲーム機でテレビが見れるとあった。テレビゲームじゃなくて、ゲームテレビということだろうか?

電子マネーとクレジットカード

日本にいると、クレジットカードと電子マネーの違いを考えない。使うときに考えることといえば、どちらがポイントがいっぱい付くかとか、どちらがお徳か、程度だ。

だから、特典さえつければ、日本では電子マネーが簡単に普及するのだろう。

アメリカではそうはいかない。クレジットカードにはクレジットヒストリーを維持するという大事な役割があり、また、大勢の人が、ほんとうにクレジットカードで利息付で借金をしているのだ。

電子マネーにこれらができないかぎり、アメリカでは電子マネーは普及できない。

不況下での成長

不況だからってすべての企業が不調なわけではない。

任天堂は営業利益、売上高とも、過去最高らしい。営業利益は前期比9%増、売上高も9%増の見込み。

アマゾンも年末の10-12月は、営業利益率は前年同期比より低下したものの前期よりは上昇、また売上高は18%増だった。電子書籍端末「キンドル」が売れているらしい。飛行機の中で読んでいる人と何人かみかけたことがある。

不景気がスカイプにとっては好機になったようで、新規ユーザーが急増しし、世界通話の8%がスカイプらしい。7四半期連続黒字というのは驚きだ。

景気が悪くなると、旅行や遠出の機会が減るが、そうすると当然時間が余る。家で何をするかというと、ゲームしたり、ネットショッピングで遊ぶことになる。それに、生活費で必要のないもの、固定電話等をやめたりするのだろう。

もちろん市場が成長したわけではなく、それらの企業がシェアを増やしたのだ。見習いたいものだ。

ますますネットが普及するかもしれない。でも、ネット広告は淘汰されていくだろう。ネット広告の無視の仕方をだいぶ覚えたから。