2009年2月12日木曜日

アメリカのエンジニア

プロジェクトも減り、有望なお客もいなくなった今、レイオフのせいで圧倒的に人が足りなくなっている。プロジェクトも減ったのになぜ人が足りないのか?

マネージャ、リーダ、プロジェクトマネージャといった人たちの数がなぜかあまり減らず、実作業をしていた人たちが切られたからだ。早期退職した人たちも実作業はしていなかったかもしれないが、ご意見番のように若いエンジニアをヘルプしていた人もいる。そのご意見番がいなくなると作業ができない人たちもいるのだ。

ITバブル崩壊でレイオフをしたときに、US側のエンジニアを大量に切ったことを思い出した。そのときに、デザインやソフトはインドのリソースで、US HQ側はそれをマネージメントをする人間を置くのだ、と言われたことを思い出した。つまり、その方針で進めてきた挙句、実作業のできるリソースがほとんどいなり、マネージメントと言ってもスケジュール管理がメインの人間ばっかりになってしまったのだ。

もちろん、シリコンバレーがこれとは違う。彼らはエンジニアであることをタイトルにして、自らが技術を学び、実作業することを好む。だから、4時ごろには会社をでて、ブラックベリーやPCを持ち歩いてミーティングばかりしているうちとはなかり違う。彼らはもっと遅くまで働いて実作業をしながらいろいろ学んできた。

マイクロソフトがH1-Bの人からレイオフするように言われたことを思い出した。これも実作業をする人間が減ることになる。H1-Bの人間はマネージメントをするために採用されているわけではなく、実作業をするためだからだ。では、アメリカ人は何をしているのかというと、彼らをマネージメントしているわけである。だから、いきなりH1-Bの人がいなくなったからといって、自分たちでできるわけではない。

アメリカ人の仕事を確保するためもあるだろうが、外国人労働者を減らさないと、アメリカ人の技術力がますます低下してしまうことも懸念しているのではないだろうか?