2010年4月30日金曜日

為せば成る

為せば成る 為さねば成らぬ 何事も
成らぬは人の 為さぬなりけり

最近よくこの言葉を思いだす。いい言葉だと思う。

2010年4月27日火曜日

We are the world!

今日はとってもうれしいことがあった。

私は補聴器機能のついた同時翻訳機をつくりたいとずっと思っている。
今日たまたまその話を人にプレゼンしてみたら、すごくいい、やるときは投資するし、協力するからって言われた。名前を決めるように勧められた。
たった一人でも、賛同していいと言ってくれる人間のいることがなんとうれしいことか!


これがそのプレゼン。












同時翻訳機という新商品のプレゼンをするマーケティングという仮定。

これがプレゼンの流れ。
1. なぜ会話が大切なのか
2. 同時翻訳機の効果
3. 同時翻訳機の製品説明
4. 同時翻訳機が世界を作る






なぜ会話が大切なのか?






「人間であるということ」
人間は言葉、直立歩行、道具の使用によって進化してきた。その進化の歴史において、会話が紛争の和解や国際関係の改善という大切な役割を果たしてきた。
「今であるということ」
技術が距離という問題を解決した結果、直接会って話をすることになった。ところがそのことが、言葉という新たな問題を浮き彫りにした。




なぜ同時翻訳機が必要なのか?








人間は「知らない」ということに恐怖を抱き、わかっていることは安心する。未知のものを危険物とみなすのは、動物の自己防衛本能からくるものである。だからわかっているものは安全であるので、受け入れるのだ。
通りすがりの他人が言っていることがわからないと、自分の悪口を言っているという猜疑心にかられることすらある。理由もなく疑う。
相手の言っていることがわからないと不安になり、自分の言っていることを相手が理解しないとなぜわからないのかとイライラする。言葉の問題だと思ってしまうと、途端に伝えることを諦める。もういいとばかりに相手が諦めたとき、受け手はとても嫌な思いをしてしまう。本当に言葉の問題なのか?実は違う。相手に理解してもらおうという気持ちがないだけのことだ。
同時翻訳機で通りすがりの他人の話の内容を知ることが重要なわけではなく、「自分は皆の話を理解できるという認識を持つこと」が大切なのだ。知ることができないのではなく、知ろうとしないだけなのだと思えば、不安や恐怖はない。
言葉の壁による不安、猜疑心、言葉の問題のせいにしてしまう気持ち、そういったものをぬぐい去ることができれば、世界は一つになれる。






同時翻訳機について







1. 耳にかけると母国語に同時通訳する
2. 言葉には喜怒哀楽と言った感情がのるが、空中の実際の会話には影響しないため、その感情の乗った声自体も相手に聞こえる
3. 一年寿命バッテリの小さい製品
4. 好きな声や好きな翻訳スピードに調整可能



同時翻訳機で世界を作ろう!
(ここでyoutube のWe are the worldを聞く)




だから今日はずっと「We are the world」を歌っている。

2010年4月23日金曜日

問題解決のテーマ

では、どんな問題を解決しようか?

「なぜスケジュールに間に合わないんだ?」とよく言われることがあるだろう。
スケジュール自体に問題がある部分もあるだろうが、ほとんどの部分が「予期せぬ問題」により見積もりより長引いているのだ。何が予期できなかったのか?

「なぜコンペの方がパフォーマンスがいいんだ?」とよく言われることがあるだろう。システムレベルでモデリングはしていないが、各インターフェースやクロック周波数を、そこ自体が最大スピードに対応するように決めたのになぜか?例えばメモリのインターフェースのスピードは十分なはずだとか、CPUのクロックは十分なはずだ、といういうように決めたのに、なぜか?

この辺から解決してみようか。

2010年4月12日月曜日

Problem Solverになろう!

コンサルタントは問題を解決するかもしれないが、解決しないかもしれない。それに対し、Problem Solverは必ず問題を解決するのだ。

今半導体の開発における問題を考えてみた。
1.大勢での開発によるコスト
2.大勢で開発するために起こるコミュニケーションの問題
3.大規模回路であるためにかかる検証期間拡大によるサイクルタイム長期化
4.大規模回路であるために問題箇所が見つけにくくサイクルタイム長期化
5.大規模回路であるためにすべてを検証しきれず、バグ修正のためのテープアウトのし直し
6.システムモデルシミュレーションで予想したパフォーマンスがハード実装後に出せない問題
7.ハードで推測検討したパフォーマンスがソフト実装後に出せない問題
8.ディープサブミクロンプロセスにおける大規模回路であるためにタイミングクロージャー期間の長期化

さて、これらの問題を解決していこう。
1. Design IP, Verification IP(VMM), Verification Environment の再利用化 ー 開発人数の削減、開発期間の短縮、不確定要素の除去によりコミュニケーション問題を低減、再利用であるための経験値の向上からくる効率化
2. Assertion, Randomization, DPI-C ー アサーションにより問題箇所を素早く抽出、テストをオートメーション化、ファンクショナルカバレッジの向上、C言語記述によるシミュレーション時間短縮
3.インターコネクトバスモデルによるアーキテクチャパフォーマンスの検討 
4.フロアプランと物理レイアウトを考慮したアーキテクチャの検討 ー レイアウトTATの短縮

まずはこの辺りから始めるめてみよう。

2010年4月11日日曜日

今求められる者

今皆が苦しい。それを見ないようにしている人もいれば、突きつけられて見ざるを得ない人もいる。逃げられない人は、苦しいから必死に考える。

自分はどうしたいのかといろいろ考えた。でも、実はその前に考えることがあった。「今必要とされる人間とはどういう人間なんだろうか?」だ。

それは実は単純なことかもしれない。世界中が苦しいから、この状況を打破できる人間なんだろう。こうすればいい、あれはだめだと言うだけの評論家でなく、実行できる人間だ。たぶん一人で素早く今の世界を救える人間なんてどこにもいない。だから、一人一人が立ち上がって必死で前進していくことが大切なのだ。必死で前進するってことは一見かっこいいことではない。でも、例え泥だらけになっても、がむしゃらに必死に前に進もうとする姿が実は一番美しいのだ。人間はそういう姿に感動するの生き物だからだ。そうして前進しようとする人間に、周囲は同調する。

苦しいと力やエネルギーが湧いてこなくなり、スローになってくる。するとますます前進できなくなる。これが悪いループ。だから、これを断ち切るために、まず、力とエネルギーを満身に込めてえいやっと前進しようとすればいい。そこから前に進めるから。

2010年4月10日土曜日

差別化の難しさとは?

なぜ差別化が必要と敢えて言う必要があるのか?

同じようなものを作ったって売れる。特に必需品ならば絶対に買う。例えば喉が渇いたとき、全く同じ水が全く同じに売っていたとする。喉が渇いているのでどちらかを買う。差別化が必要な理由は、そこで自分の製品を買ってもらうためだ。
あるいは必需品でなくても、ちょっと変わったものがあれば買ってみたいと思う。そういう購買意欲をかきたてるためだ。それはわかる。

実際にものを作っていると、○○は△△の機能を入れたから、「うちも」入れよう。と、すぐに他人の持っているものは入れたくなる。これでは結果的にできたものが似たり寄ったりになってしまうので、自分のを選んでもらうために差別化が必要になるのだ。

では、実際にものを作るときに差別化をしようと思うと何が難しいのか?他社にないだろうと思う機能を足すのは実は難しくない。なんて自分たちはすばらしいんだろうと自己満足に浸れるからだ。難しいのは、安く早く作るために機能を入れないことなのだ。その機能がないために売れないなんてことになるのが怖いのだ。だから、入れられる機能はなんでも入れておいてくれということになってしまう。簡単に言うと、皆がもっているのに自分が持っていないのが怖いのだ。

足し算には満足感が得られ、引き算には恐怖感がある。ここに、敢えて「差別化」を唱える意味があるのではないだろうか?

2010年4月9日金曜日

ハードとソフトの距離

Macをセットアップした。
VMware Fusion & CentOS5 & Quartus & ModelSim AE & gcc4.4 & SystemC 2.2 で、SystemVerilogとSystemCが動く環境はできた。

ついでなのでAltera SOC Builderを試してみた。インストールからModelSimを走らせて波形を見るまで一日でできたので、よくできていると思う。パズルのように、AlteraのAvalon Fabricでつなげるのだが、これを理解していないと時間がかかる。ただ、マニュアルでHDL内にインスタンシエーションしシミュレータを流しながらデバッグするよりは遥かに速い。

SystemVerilogとSystemCの始めやすさを単純にセットアップの点からだけ比較すれば、SystemCの方が断然楽だ。Verilog to SystemVerilogとC to SystemCという言語を考えると、もっと複雑になる。例えばアサーションやVMM/OVMといった検証について考えるとSystemVerilogは今までのVerilogとはかなり違ってくる。言語の違いはすぐに飲み込めるし使えるので大したことではなく、問題はツールのセットアップのしやすさなので、この点ではSystemCが断然使いやすい。

なぜソフトウェア言語はフリーで簡単にセットアップできるのに、ハードウェア言語は有料でしかも手間がかかるのだろう?それでお金を儲ける仕組みができてしまっているので、誰かが無償提供してそれを壊さない限り続くのだろう。

何年もハードとソフト間の溝を埋め、平行開発するため、協調検証の方法が両側から進められてきたわけだが、なかなか進まないようだ。SystemVerilog & Cという組み合わせでどこまでできるか見てみたいと思う。

2010年4月8日木曜日

Nuance Communications

Nuance CommunicationsがシーメンスヘルスサービスのCEOを雇って、ヘルスケアビジネスへと方向転換した。これは私にとっては一大事だ。

私のやりたい音声認識とヘルスケアの分野であり、ヒアリングエイド最高峰のシーメンスヘルスからのCEO、しかもIPhone,iPadへの進出とあっては、かなり私のやりたいこととかなりかぶる。のんびりしていられない。

ところでDragonSpeech DragonDictationを試すと、まだ使おうという気にはなれないレベルだ。SafariのSpeechもいかにも機械らしい話し方で聞きづらい。聞いていると、各単語の発音よりも、全体の流れによるイントネーションの方が大事ということがよくわかる。
このフリーアプリへの展開で、かなり品質が改善されることが期待される。

2010年4月7日水曜日

起業のモチベーション

なぜ起業をするのか?

成功によって、自分の名誉、財産、地位を得るために起業する人が多いのかもしれない。そういう場合はCEOとして周りから尊重され羨ましがられ、最終的に会社を売ってお金を得たとしても満足なのだろう。景気がよく経済が成長しているときは、そういった個人の私利私欲を満たすだけの余裕が社会にあり、各個人がその利益を得ようと競えばいい。では、景気が悪いときはどうか?社会には個人に利益を分散するような余裕はないので、個人の私欲は満たされず、満たされないことで意欲が低下し、マイナスのスパイラルへと突入してしまう。

では、景気が悪くなり経済が停滞•衰退している状況下での起業は、なにを目的とするべきなのか?社会貢献を目的としなければならない。人間が他人のために頑張れることは、個人の私利私欲のために頑張れることを遥かに凌ぐ。おそらくこれは、(1)他人に認められることが自分で自分を認めることよりも遥かにうれしいとか、(2)他人に頼られることがうれしいとか、(3)自分の評価というのは結局他人に映った自分だという、人間の性質に依存するのだと思う。

成功した起業家とは、社会のことを考えていた人たちなのかもしれない。例えば戦後の日本から這い上がろうとした人たちは、個人の成功よりも日本の再興を考えていたのではないだろうか?本人に聞いてみないとわからないが。

そういったソーシャルアントレプレナー達が活躍する時代なのかもしれない。