2010年4月7日水曜日

起業のモチベーション

なぜ起業をするのか?

成功によって、自分の名誉、財産、地位を得るために起業する人が多いのかもしれない。そういう場合はCEOとして周りから尊重され羨ましがられ、最終的に会社を売ってお金を得たとしても満足なのだろう。景気がよく経済が成長しているときは、そういった個人の私利私欲を満たすだけの余裕が社会にあり、各個人がその利益を得ようと競えばいい。では、景気が悪いときはどうか?社会には個人に利益を分散するような余裕はないので、個人の私欲は満たされず、満たされないことで意欲が低下し、マイナスのスパイラルへと突入してしまう。

では、景気が悪くなり経済が停滞•衰退している状況下での起業は、なにを目的とするべきなのか?社会貢献を目的としなければならない。人間が他人のために頑張れることは、個人の私利私欲のために頑張れることを遥かに凌ぐ。おそらくこれは、(1)他人に認められることが自分で自分を認めることよりも遥かにうれしいとか、(2)他人に頼られることがうれしいとか、(3)自分の評価というのは結局他人に映った自分だという、人間の性質に依存するのだと思う。

成功した起業家とは、社会のことを考えていた人たちなのかもしれない。例えば戦後の日本から這い上がろうとした人たちは、個人の成功よりも日本の再興を考えていたのではないだろうか?本人に聞いてみないとわからないが。

そういったソーシャルアントレプレナー達が活躍する時代なのかもしれない。