2010年4月10日土曜日

差別化の難しさとは?

なぜ差別化が必要と敢えて言う必要があるのか?

同じようなものを作ったって売れる。特に必需品ならば絶対に買う。例えば喉が渇いたとき、全く同じ水が全く同じに売っていたとする。喉が渇いているのでどちらかを買う。差別化が必要な理由は、そこで自分の製品を買ってもらうためだ。
あるいは必需品でなくても、ちょっと変わったものがあれば買ってみたいと思う。そういう購買意欲をかきたてるためだ。それはわかる。

実際にものを作っていると、○○は△△の機能を入れたから、「うちも」入れよう。と、すぐに他人の持っているものは入れたくなる。これでは結果的にできたものが似たり寄ったりになってしまうので、自分のを選んでもらうために差別化が必要になるのだ。

では、実際にものを作るときに差別化をしようと思うと何が難しいのか?他社にないだろうと思う機能を足すのは実は難しくない。なんて自分たちはすばらしいんだろうと自己満足に浸れるからだ。難しいのは、安く早く作るために機能を入れないことなのだ。その機能がないために売れないなんてことになるのが怖いのだ。だから、入れられる機能はなんでも入れておいてくれということになってしまう。簡単に言うと、皆がもっているのに自分が持っていないのが怖いのだ。

足し算には満足感が得られ、引き算には恐怖感がある。ここに、敢えて「差別化」を唱える意味があるのではないだろうか?