2008年11月12日水曜日

MEMS センサ&アクチュエータ

今までプロセッサやメモリが注目され、多くのベンダがその中で競い合い、もうかなり勝者がはっきりしてきた。新しい戦場はどこになるのだろう?センサ&アクチュエータかなと思う。

IC Insightsのレポートによると、MEMSセンサ&アクチュエータは2007-2012に毎年19%の成長が期待されていて、$4.1Bから$9.7Bになるらしい。MEMS以外を含めても$11.9BなのでほとんどMEMSと思っていいようだ。

今までセンサ&アクチュエータは、車載製品やセキュリティ、FA用製品で開発されてきた。例えば、エアバック、タイヤパンクセンサー等、安全のため反応するもの。あるいは、圧力センサ、流量センサ、温度センサなどは、ごく身近な体重計・洗濯機・冷蔵庫、人間の代わりのFA機器でも使われていて、それらのセンサの検地した結果から何らかの動作をするのに使われる。それらは、あまり複雑な判断を必要とせず、脊髄反射に似ていると思う。
それに対し、携帯やPCについているマイクロフォン、カメラやPCについているイメージセンサーは、高機能なプロセッサで信号処理されるので、脳反射に似ている。
脊髄反射では小さなマイコンで十分であり、脳反射では高機能なプロセッサがいると考えると、なんとなくわかりやすい。

人間で考えると、脳は一つだ。また、視覚、聴覚、味覚、嗅覚は一箇所で、複雑なので脳反射なのだろう。マイクロフォン、イメージセンサは、それぞれ聴覚、視覚に似ている。それに対し、皮膚センサは無数にあり、圧力、痛み、温度、接触等のセンサが皮膚にはついていて、ある閾値を超えると脊髄反射を起こし、筋肉を動かす。後者の分野のセンサ&アクチュエータが、医療、自動車、セキュリティ、FA分野においてこれから成長するのだと思う。

センサが増えれば、いろんな情報が電子化されることになる。ネットワークのトラフィックが増えるのはもちろん、セキュリティの問題がどんどん深刻になるだろう。