2009年6月3日水曜日

ストレス計

風邪を引くと熱が出て、体温計で計測することにより体調不良を物理的に認識できる。

ところがストレスがあっても物理的な認識方法がないため、治療が難しい。

物理的に実証できない病を「心の病気」として嫌ってきたから、実態のない病気は病気であるということ自体を認めることが難しいのだ。ストレスに限らず精神に関わる病は忌み嫌われてきた。

病気だと認めてもらえないことほど、病気の身にとってつらいものはない。病気じゃない以上、耐えて頑張らなければならない。熱があるのに5キロのマラソン大会に出場させられるのに近い状態になるかもしれない。熱をこじらせて最悪の状態になることだってある。つまり、軽度のストレスに耐えているうちに重度の精神疾患に発展してしまうかもしれないのだ。

ストレスも測ることによって物理的に示せると、休養できるし、周囲もいたわってくれる。そうやってお互いにいたわれれば、社会がよりよくなる気がする。