2009年11月14日土曜日

ブラックベリーの未来は?

うちの会社の場合だが、ブラックベリーは買ってもたせてくれるが、iPhoneは買ってはくれない。個人でiPhoneを買えば、会社の電話として登録して使うことはできるが。iPhoneを買って、それを会社の電話として登録して使っている人が多い。

ところが、家の固定電話は個人で契約して支払う。家からネットでPCをつないで仕事をする場合、家のネットワークを使って会社にアクセスするため、会社が支払うことはない。

いつもこの違いは何なのかと思う。たぶん固定電話は家の必需品として存在していたのに対し、携帯は新しく現れたものであり、最初、自分の携帯を持っていない人が多かったため、会社が用意する必要があったからだろう。ところが、携帯は普及したため携帯を支給する必要が薄れてきた。しかし、そこにブラックベリーというものが誕生し、エンタープライズ向け携帯がそちらに移っていき、会社の支給対象がブラックベリーになっていったのだろう。

ここでiPhone, INQ Mobileの登場が携帯電話を、電話から携帯ソーシャルネットワーキング端末へとシフトさせている。電話は、音楽を聴いたりテレビを見たりするアクセサリの一部にすぎなくなる。これにより、エンタープライズ向けだったスマートフォンというものが、コンシューマ向けのソーシャルネットワーキング端末へと広がってきり、個人でそのその端末を持つようになる。ここで重要なのは、電話でなくインターネットに月額固定でつながるため、Skypeなど使う放題なら会社が電話代を払う必要などないということだ。家の固定電話と同じになる。

つまり、1)会社支給のブラックベリーでなく、iPhoneを個人で買って使う人間が増えていること 2)ソーシャルネットワーキング端末の出現と月額固定料金でそのインターネット通話が可能になったこと により、会社が電話やスマートフォンを支給する必要がなくなってきたということだ。

エンタープライズ向けスマートフォンとして伸びてきたブラックベリーは、これからどういう方向に進むのだろう。インテルの言うMIDという少し大きめの端末を目指した方がいいかもしれない。