2009年11月5日木曜日

オンラインコミュニケーションの場

テレビでYoutubeを見るということは何を意味するのか考えてみた。

昔から考えてみれば、ブロードキャストでダウンストリームのみだったテレビというものが、双方向になってもまだブロードキャスト用の映像から好きなものを選ぶビデオオンデマンドにしかならなかったのに、インターネットとの接続によりブロードキャスト用でない個人映像を自由に見れるようになったことになる。

一方的に受け取るのみの新聞/雑誌/本が、インターネットによって自分から情報を発信できると同時に個人の意見が自由に読めるようになったのと同じだ。この変化の波が、文字から映像にまで波及したと考えられる。

その場を提供するものがYoutubeであるということだ。もうちょっと突き詰めて考えると、Youtubeは誰に見られるかわからないブロードキャストタイプの発信だが、SNSならば自分で受信者を選択できるユニキャストタイプになる。人間はどうやらこっちの方が心地がいいらしい。見知らぬ人と話すより友達や家族と話す方が楽しいのだ。だが同時に、不特定多数の人間に見てもらいたいこともある。そういうときにはYoutubeがいい。グリーンピースが訴えたり、ギターを壊したユナイテッドを避難するには、Youtubeの方がいい。ちなみに、私はYoutubeや Blog やTwitter からは、「見て見て見て!!」という声が聞こえてくるようにすら感じる。

つまり、Youtube, Blog, Twitter は誰かに見てもらうこと自体を目的としているのに対し、SNSはサークルや部活のように友達や仲間を作ることを目的としているのだろう。学生時代にサークルや部活に入ることの一番の目的は友達や仲間を作ることだったのと、まさに同じだ。部室に行くと、いつも仲間がたむろっているので誰かと話せるし、しかも必ず行かなければならないということもない上、自分が行きたいときにいけばいい。まさにゆるいコミュニケーションを可能にするものがサークルや部活だったのだ。自分が行きたいときに行くのと同様、SNSでは自分がアップしたいときに自分の言葉なり写真なりをアップすればいい。たまたま部室に来た仲間がそれを見てくれ、コメントもくれたりする。

ちなみにTwitterは、流行を追うように、最新情報を常に追いたい人たちが使うものだと思う。だから若い女の子に人気があるのだろう。なぜか若い女の子は流行に敏感でありたいと思い、それを競い合うものなのだ。「知らないのぉ〜」という言葉が昔流行ったように、流行のことを知らないといけないという恐怖感にかられるのだ。残念ながら、その理由までは私にはわからない。

だんだん、Youtube, Blog, SNS, Twitterそれぞれの場の位置づけがはっきりしてきた。ここで重要なのは、これらの用途から、モバイルにとって重要なのは 1)Twitter 2)SNS であり、PCやテレビにとって重要なのは 1) Blog 2) Youtube であるということだ。