2007年9月11日火曜日

インタビューに出発した

インタビューに出発した。

飛行機の隣に座っていた人が、私の本を見て話しかけてきた。実際には本に興味があったわけではなく、日本に4年程住んでたことがあるとかで、日本語が使いたかったのだろう。

今の会社がミリタリーで、中国に売りに行けと言われたが、それが嫌で仕事を探していると言っていた。

先週上海の中国と日本の合弁会社を見に行ったらしい。中国人の方が圧倒的に多いが、役員は日本人が多いとか。日本人は中国語がわからないので、社内で通訳を使っているが、関係がうまくいっていないと言っていた。
彼は「カルチャーが違うからうまくいかないんだ」とおかしなことを言っていた。別に、会社の中で、国と国との関係を改善しようとかいうわけじゃない。国の問題じゃなく、人として個人個人のつきあいができるかという問題なのだと思う。

相手を理解しようという気持ちがあればできるものだ。

2007年9月10日月曜日

朝会社に行った

今日は朝9時半に出社したら結構人がいて驚いた。そういえば私は、レイオフ宣告後、初めて朝会社に行った。

今回のレイオフの後、簡単に仕事を見つけられる人とそうでない人がいる。その人がどちらかは、顔を見れば一目瞭然だ。でも、実はそのどちらかは、レイオフされる前からわかっていたことなのだろう。

思い返してみると、他では今以上の仕事が見つけられないと思っていた人は、周囲の人に気を遣っていたと思う。ところが、仕事が見つけられる人達は、尊大な態度をとっていたと思う。
以前、お客とのミーティングで「この人がいるから私達はここで働けるんだ」と感じさせられたことがある。多分、彼自身が心の中でそう思っていて、それが態度にありありとにじみでていたのだろう。事実、そのミーティングで客とまともに議論できたのは彼だけであったが、あからさまに周囲に「役に立たない奴等だな」という態度をとっていた。

仕事を見つけられる人かどうかは、レイオフのない日本でもわかっていることなのではないだろうか? 日本では、仕事を見つけられない人でも、レイオフの心配がないから周囲に気を遣う必要はない。一方、仕事を見つけられる人は、「自分達のおかげで、お前達はここで働けるんだぞ」と思って態度に出ているかもしれない。レイオフできない日本にはけっこう余剰人員がいて、ワークシェアリングをしているのだから、できる人にとってはいらいらするのだ。

どうするべきか?「できる人が、そうでない人に仕事をわけてあげればいい」という考え方も、奢りだと思う。お互いが本当に必要だと思える関係を作ることが大事なんだと思う。

そういう職場を探したいものだ。

2007年9月9日日曜日

今週は良い連絡があった

月曜日は進展があるのでいい。特に、今週は良い連絡があった。

まず今週インタビューのために2泊3日ででかけることになった。そこで2箇所のインタビューを受ける。

それと今のチームのマネージャーから電話があった。「今のチームごと雇って、それでシリコンバレーにデザインセンターを立ち上げるという話がある。明後日ホテルにその会社の人間がくるが、行けるか?」という話だった。なるほど、おもしろい。チームのマネージャと、チームのリーダになりたかった二人にとって、ポジションを手に入れられるいい話だ。だが、他の人にとってメリットがあるように見えない。

私の場合はビザの問題があるのでお断りした。一旦日本に帰って戻ってくればいいと言われたが、来年の10月まで戻って来れないから無理だといったら、残念そうだった。

とにかく私は、自分のインタビューの準備をしなければ!

2007年9月6日木曜日

10日経ってしまった

10日経ってしまった。考える時間だけはたっぷりあった。

今回のレイオフでは、200人近くいた部署全体がなくなった。半分を売り、残り半分を社内で処理したが、売ったところの中にも、社内で処理したところの中にも、他に引き取られたところとレイオフされたところがある。
評価の高いマネージャのグループは他の部署に行けたが、そうでないグループはレイオフされたのだ。

特に、部下や周囲とうまくやっているかという評価が大切になる。マネージャとして不適格な人間もいるが、そうでないが敵ができる場合もある。ビジネスを成功させるために強引なやり方をすれば、敵をつくることもある。
逆に、ビジネスよりも周囲とうまくいくことを優先して業績があがらなければ、そのポジションから追い出される。

二つのバランスをとるというよりも、それらは矛盾することなのだと思う。

その矛盾する二つを解決する力を身に付けたい。

2007年9月5日水曜日

やりたいことが見えてきた

一週間たって、徐々に自分がやりたいことが見えてきた。

履歴書を書いたり、オポチュニティがあるところの人たちからどういうポジションを探しているかを聞いていると、それを自分がやりたいか考える。それで見えてきたのだろう。逆にシリコンバレーに来てから今まで、そういうこともしなかったから、今の部署で何をしたいかを考えていて、広い意味で自分が何をやりたいかがぼやけていたのだ。視野が狭まっていた。

また、ここから、自分のキャリアのために、仕事内容の転換が必要な時期であることも見えてきた。

レイオフとはいえ、こういう機会を与えてくれたことに感謝している。

2007年9月4日火曜日

週末明けは連絡が多かった

やはり週末明けは連絡が多かった。悪い知らせも、ないよりいい。

いろんなオポチュニティを見ていて思うことの一つに、自分は「地位」と「名誉」と「財産」のどれが一番大事か、ということがある。

シリコンバレーのエンジニアが一つの会社にいる平均年数は5年以下らしいが、そうして会社を転々としても地位は得られない。代わりに、IPOを期待するか、それなりの給料をもらって実作業をする。
特にコントラクターとして働けば時間給なので、正社員として働くよりも稼げる上、上司のことを気にする必要もなく、さらに、気に入らなければやめればいい。上司に限らず、同僚達にも気を遣う必要はない。
そうやって、ずっとエンジニアとして労働力をお金にするのだ。

正社員はコントラクターよりも給料が安いが、一つの会社に正社員として長くいれば、それなりの地位が得られる可能性がでてくる。もちろん、社員ならば、会社から保険等のBenefitも与えられるので、その辺は金銭面的なトレードオフにもなる。

ITバブルの頃は会社を替わることで給料も上がったが、今はそんなでもない。
それでも若いうちは転々としていてもいいが、人はある程度の年になると、地位がほしいし、人の上に立ちたいと思うようになるようだ。だから、ある程度経験を積んで稼げるようになったけど地位が得られなければ、コントラクターとしてその高い労働力をお金に変えることになる。

私は名誉がほしいが、これは難題だ。

2007年9月3日月曜日

進展のない週末だった

こういう時にきついのは、進展のない週末だ。おまけにLabor dayのおかげで3連休だったので、食べて寝まくった。

平日には人とお互いの進捗状況を話したりして、他の人の良い状況を聞くと自分も大丈夫だと感じられる。週末でもウェブでいろいろ職探しをしたりはできるはずだが、やる気がしなかったので私も休むことにした。休み中は返事がないのでストレスを感じる。そういえばレイオフ説明会で、社内の仕事を探すページの使い方の説明があったのだが、そこに書いてあった。「(人事はたくさん履歴書を受け取るので処理に時間がかかる。履歴書を送った後)返事を待つ間、辛抱すること」笑ってしまった。

ところで、ふと思った。USはレイオフすることで不要な部署を潰してしまう。ところが、会社全体を縮小したい場合、レイオフできない日本はその人員をどうするのだろう?その答えの一つは、ワークシェアリングかもしれない。ワークシェアリングという言葉は決して使わないが、大勢でビジットや出張に行くイメージがある。別の答えとしては、早期退職プランを推奨したり、天下りさせたりする。今はどうか知らないが、窓際族にして居辛くするなんてことも以前はあったのだろう。

日本もレイオフするようになったら、日本の平均寿命が短くなるのではないかと思う。

平日はしっかり仕事を探すことにしよう。