2010年1月14日木曜日

いい顔ってどんな顔?

38になって思うことがある。若さがなくなると、顔に自分本来の人格が出てくるんだな、と。

子供の頃は親からもらった顔が出やすい。10代から20代は、若さがでる。ここでいう若さとは、より良い遺伝子の子孫を残すため、異性を魅了し、同性と競うため、動物として与えられた本能による自己アピールの一種である。

ところが、40近くなると、今までの人生で作り上げてきた自分そのものが顔にでてくる。責任重大だ。

日本には、若い女性がいい女性のような文化がまだあると思う。生殖機能の高いものが優勢であるという社会は、未熟な社会と言えよう。短命だった昔ならいざ知らず、高齢化し、寿命の伸びた社会では、年をとったが故に美しく意味のあるものがあるという文化を育成する必要があるだろう。

女性に限らず、男性ももちろん、素敵な人生を送ることで素敵な年の取り方をしていってほしい。顔に刻まれたシワも、生え際から出てきた白髪も、髪の薄くなった頭部も、素敵な人生を送ることで、素敵に見えるのではないだろうか?それらを隠すのはもう止めて、それらをどうやって素敵に見せるかを考えていこう。