クラウドコンピューティング、シンクライアント、コンピュータのバーチャル化によって、ITエンジニアが職を失っている。景気が悪くなった途端、企業がまずカットしたのがITコストだからだ。シンクライアントによるコストカットはすなわちITエンジニアの失業を意味したのだ。
彼らはこれからどうするのだろう? 一部の人には、サーバを所有する企業や特定のデータベースを管理する企業への転職があるだろう。それ以外の人は、その今までのスキルを活かせる方法があるのだろうか?
実際活かす方法がなくて仕事を探している人が多い。彼らの場合、既存技術で既存市場を深堀してももう出てこないので、新規市場という中国へ行く方がいいのかもしれないが、私自身もでは実際に中国に新規市場があるのかわからない。
まだこれからデータベースはどんどん加速的に増えていくので、その量がある一定量を超えたとき、再びデータセンタでメンテナンスの人間を必要とする可能性がある。景気回復よりワンテンポ遅れた需要になるだろうが。
2010年3月7日日曜日
2010年3月6日土曜日
パソコンの行く末
私がパソコンを触り始めたときはIBMやNECのパソコンには黒い画面に薄く字が映っているだけで、しかもすぐにスクロールされてしまうくらい行数も少なかった。パソコンとは大きなスタンドアローンの計算機みたいなものだった。
それが就職活動をしていたときにはSunがComputing is networkingとうたっており、マイクロソフトもそれに続いた。モデムもいつの間にかイーサのケーブルになり、そしていつの間にか無線になっていた。
そして今CitrixはComputing, transformedとシンクライアントによるバーチャル化がいよいよ始まることを告げている。クラウドの始まりだ。企業のパソコンがシンクライアント化すると、デルに入っていたインテルのCPUがまず影響を受けるのだろうか?インテルの売り上げが再びIBMの売り上げに戻っていくように思える。マイクロソフトはどういう基準でライセンス量を決めるのだろう?
このバーチャル化だが、企業にとってみれば端末代のみならず、システムサポート代や設備費がはるかに安くすむため、すぐに導入していくだろう。パソコンで儲けていた企業は、個人端末や家の端末の市場へと移行しないと、あっという間に売り上げが落ち込んでいく。今年この変化にいかに対応できるかが鍵になる。
それが就職活動をしていたときにはSunがComputing is networkingとうたっており、マイクロソフトもそれに続いた。モデムもいつの間にかイーサのケーブルになり、そしていつの間にか無線になっていた。
そして今CitrixはComputing, transformedとシンクライアントによるバーチャル化がいよいよ始まることを告げている。クラウドの始まりだ。企業のパソコンがシンクライアント化すると、デルに入っていたインテルのCPUがまず影響を受けるのだろうか?インテルの売り上げが再びIBMの売り上げに戻っていくように思える。マイクロソフトはどういう基準でライセンス量を決めるのだろう?
このバーチャル化だが、企業にとってみれば端末代のみならず、システムサポート代や設備費がはるかに安くすむため、すぐに導入していくだろう。パソコンで儲けていた企業は、個人端末や家の端末の市場へと移行しないと、あっという間に売り上げが落ち込んでいく。今年この変化にいかに対応できるかが鍵になる。
2010年3月5日金曜日
半導体エンジニアの行く末
半導体のエンジニアの数はすでに飽和しており、今後減っていくだろう。彼らはどこへ行けばいいのか?
今の会社は若いマネージャーで技術力のないエンジニアばかり。景気のよかったときは猫の手も借りたい状態で、実際の設計は外注だったしマネージャーはマネージメントだけすればいいから技術力はいらないという考えだった結果だ。
それに対し、実際に仕事をしてたシリコンバレーのエンジニアは設計の技術はあるが、彼らの給料は中国やインドのエンジニアの3−4倍はするので、これからリーズナブルな量産品の市場を狙っていく会社の設計者としては高すぎる。
一方、設計やソフト開発をインドの外注に移したときには、アメリカにいるインド人をマネージャーにして重宝した。ところが今は、中国に設計を移しているので、アメリカにいる中国人をマネージャーにして重宝している。
アメリカにいるインド人や中国人は自分の国に帰らないと仕事がなくなるのだろうか?しかし自国で働くということは、安い労働力として期待されているわけであり、すなわち給料が下がる。
若ければソフトを勉強してソフトにうつるという手もあるだろう。今後ソフトの方が仕事は見つけやすい。あとの余剰エンジニアはおそらく路頭に迷うのだろう。
今の会社は若いマネージャーで技術力のないエンジニアばかり。景気のよかったときは猫の手も借りたい状態で、実際の設計は外注だったしマネージャーはマネージメントだけすればいいから技術力はいらないという考えだった結果だ。
それに対し、実際に仕事をしてたシリコンバレーのエンジニアは設計の技術はあるが、彼らの給料は中国やインドのエンジニアの3−4倍はするので、これからリーズナブルな量産品の市場を狙っていく会社の設計者としては高すぎる。
一方、設計やソフト開発をインドの外注に移したときには、アメリカにいるインド人をマネージャーにして重宝した。ところが今は、中国に設計を移しているので、アメリカにいる中国人をマネージャーにして重宝している。
アメリカにいるインド人や中国人は自分の国に帰らないと仕事がなくなるのだろうか?しかし自国で働くということは、安い労働力として期待されているわけであり、すなわち給料が下がる。
若ければソフトを勉強してソフトにうつるという手もあるだろう。今後ソフトの方が仕事は見つけやすい。あとの余剰エンジニアはおそらく路頭に迷うのだろう。
2010年3月4日木曜日
苦労の数だけチャンスが増える
私は「若いときの苦労は勝手でもしろ」という言葉が昔から大好きだ。なぜ若いときという条件付きなのかはわからないが、苦労をしていない人の話よりも、苦労を乗り越えてきた人の話の方が断然魅力的で人に聞いてもらえるし、内容が人間として成長しているように感じる。トントン拍子にうまくいったなんて話は参考にもならないし、感動もしない。
実は、苦労話をして拍手をもらっている人を見て少しジェラシーを感じている自分に気づいたことがある。私にもそんな苦労話があったらなと思って。それから人生を選ぶときは無意識に敢えて一番困難そうな道を選ぶようになってしまったように思う。それを体当たりで乗り越えて体験談として話すと、皆が興味を持って聞いてくれる。これが実はうれしいのだ。
苦労をしただけでは話が盛り上がらない。苦労をこうやって乗り越えてこんな教訓を得たという話ができ、変わった自分を見せることで、他人を感心させることができる。インタビュアーは、苦労知らずの人間よりもそれを乗り越えた人間を評価する。だから、それが次へのチャンスをなるのだ。
今日、カリフォルニアの州立大学で授業料32%値上げと職員カットに反対する学生がストライキをしたらしい。カリフォルニアだけでなくいろいろな州立大学で授業料値上げをしている。この厳しい経済状況のため、大学にあてる予算を削ったのだ。バイトで授業料を払っている学生達にとって32%は苦しいに違いない。結果がどうなるにしろ、ここで学生達は自分たちの権利を獲得するために苦労をするのだ。そんな苦労したアメリカの学生たちと、今の日本の学生達は将来渡り合えるのだろうか? 苦労した者の方がチャンスを得やすいのだ。
実は、苦労話をして拍手をもらっている人を見て少しジェラシーを感じている自分に気づいたことがある。私にもそんな苦労話があったらなと思って。それから人生を選ぶときは無意識に敢えて一番困難そうな道を選ぶようになってしまったように思う。それを体当たりで乗り越えて体験談として話すと、皆が興味を持って聞いてくれる。これが実はうれしいのだ。
苦労をしただけでは話が盛り上がらない。苦労をこうやって乗り越えてこんな教訓を得たという話ができ、変わった自分を見せることで、他人を感心させることができる。インタビュアーは、苦労知らずの人間よりもそれを乗り越えた人間を評価する。だから、それが次へのチャンスをなるのだ。
今日、カリフォルニアの州立大学で授業料32%値上げと職員カットに反対する学生がストライキをしたらしい。カリフォルニアだけでなくいろいろな州立大学で授業料値上げをしている。この厳しい経済状況のため、大学にあてる予算を削ったのだ。バイトで授業料を払っている学生達にとって32%は苦しいに違いない。結果がどうなるにしろ、ここで学生達は自分たちの権利を獲得するために苦労をするのだ。そんな苦労したアメリカの学生たちと、今の日本の学生達は将来渡り合えるのだろうか? 苦労した者の方がチャンスを得やすいのだ。
2010年3月3日水曜日
パラダイムシフト「グローバル」
アメリカ人はクロスカルチュラルだと思われているかもしれないが、実はそれは大きな間違いだ。ほとんどのアメリカ人は他の文化など知らない普通のドメスティックな国民なのだ。ただ違うのは大量の移民がいて、彼らは純粋なアメリカ人ではないという点だ。
以前、会社の地域毎の売り上げ分析のプレゼンで日本の売り上げだけが極端に落ちていた。全体的に景気が悪い以上どこも落ちているのだが、その落ちた売り上げの中で日本のシェアが著しく落ちていたのだ。彼らの結論は、日本の景気が特に悪いということはなく、日本のナショナリズムの問題だと結論づけていた。他国のナショナリズムの問題で自分たちの売り上げが落ちたと平気で他人のせいにするプレゼンをマネージャー達がやっていたのかと思うとかなり愛想が尽きた。なんという会社で働いているのだろうと。
今アメリカ人の雇用を確保せよとしきりに言っている。ところが先日のニュースの最後にちらっとアナウンサーが「フランス人がフランス人の雇用を確保しろと訴え、アメリカ人はアメリカ人の雇用を確保しろと訴えている。そういう垣根をとってグローバルに経済をよくするように考えなければならない」と言っていた。ちょっとびっくりした。こんな言葉を聞いたのはいつぶりだろうか?なぜフランスがあがったのか、偶然か何かあったのはわからないが、もしかしたらフランスの企業が撤退してアメリカ人が職を失っているのかもしれない。
グローバルというのはそういう視点を持つことだと思う。
「あそこの国の国民性は」とか「自分の国が」とかいう言葉を使うとその時点で垣根を作る。その時点でグローバルでなくなる。だから常に世界を視野に入れすべての国を同じように見る感覚を持つことが大切なのだと思う。
以前、会社の地域毎の売り上げ分析のプレゼンで日本の売り上げだけが極端に落ちていた。全体的に景気が悪い以上どこも落ちているのだが、その落ちた売り上げの中で日本のシェアが著しく落ちていたのだ。彼らの結論は、日本の景気が特に悪いということはなく、日本のナショナリズムの問題だと結論づけていた。他国のナショナリズムの問題で自分たちの売り上げが落ちたと平気で他人のせいにするプレゼンをマネージャー達がやっていたのかと思うとかなり愛想が尽きた。なんという会社で働いているのだろうと。
今アメリカ人の雇用を確保せよとしきりに言っている。ところが先日のニュースの最後にちらっとアナウンサーが「フランス人がフランス人の雇用を確保しろと訴え、アメリカ人はアメリカ人の雇用を確保しろと訴えている。そういう垣根をとってグローバルに経済をよくするように考えなければならない」と言っていた。ちょっとびっくりした。こんな言葉を聞いたのはいつぶりだろうか?なぜフランスがあがったのか、偶然か何かあったのはわからないが、もしかしたらフランスの企業が撤退してアメリカ人が職を失っているのかもしれない。
グローバルというのはそういう視点を持つことだと思う。
「あそこの国の国民性は」とか「自分の国が」とかいう言葉を使うとその時点で垣根を作る。その時点でグローバルでなくなる。だから常に世界を視野に入れすべての国を同じように見る感覚を持つことが大切なのだと思う。
2010年3月2日火曜日
パラダイムシフト「アメリカ人」
日本人は「アメリカ人は若い人が自分の上司になっても平気だ」と思っている。これは大きな勘違い。ものすごい問題なのだ。例えば「私は32歳でVPになるオファーをもらった。だが、そうすると、50代の部下を四人持つことになった。」「アメリカでは普通で問題ないんでしょう?」「大問題だよ。彼らはジェラシーをもつ。」こんな話はよく聞く。働いていくために受け入れなければならないと考えるだけであって、人間として持つ実際の感情はどこでも同じなのだ。年齢だけでなく、女性だって同じことだ。
日本人は「アメリカ人は早起きで朝早くから働く」と思っている。これも大きな勘違い。「最近の若い人は朝8時に会社にこないんだよ」「え?そうなの?」なんて話を聞く。年齢が上の人は早くから行くが、若い人は9時10時に行く。日本と同じだ。
日本人は「アメリカ人はいろんな人種が一緒に普通に暮らしてる」と思っている。これも大きな勘違い。例えばレジュメを送ると人種と性別を聞かれる。雇用機会均等法があってヒスパニック7% アジア人2% アフリカンアメリカン7%と決まっているのだ。雇用者の割合だけでなく、アプライしてきた人たちから採用した割合も提出する義務があるのだ。学校ですら枠を決められている。
つまり、強制されているが故の結果であり、皆根は同じ人間なのだ。
日本人は「アメリカ人は早起きで朝早くから働く」と思っている。これも大きな勘違い。「最近の若い人は朝8時に会社にこないんだよ」「え?そうなの?」なんて話を聞く。年齢が上の人は早くから行くが、若い人は9時10時に行く。日本と同じだ。
日本人は「アメリカ人はいろんな人種が一緒に普通に暮らしてる」と思っている。これも大きな勘違い。例えばレジュメを送ると人種と性別を聞かれる。雇用機会均等法があってヒスパニック7% アジア人2% アフリカンアメリカン7%と決まっているのだ。雇用者の割合だけでなく、アプライしてきた人たちから採用した割合も提出する義務があるのだ。学校ですら枠を決められている。
つまり、強制されているが故の結果であり、皆根は同じ人間なのだ。
2010年3月1日月曜日
リクルータやカウンセラーの行く末
完全な求職者過剰のデフレによりjob marketが広がり、仕事を探している人が仕事が探せず、リクルーティング会社でリクルータやカウンセラーとして働き始める人がたくさんいる。雇う側の企業が客とすれば客は少ないが、雇われる側の求職者を客とすればその市場は大きいのだ。つまり求職者からお金をとろうという企業が異常に成長しているのだ。
通常リクルータは人材を紹介したということで、企業からお金をもらう。つまり客は企業であり、こういう状況下では求職者にはあまり気を遣わない。
これに対し、アウトプレースメント企業は、求職者からお金をとり、レジュメやインタビューサポート、ウェブツールや場所の提供など、転職経験者のアドバイスを売る。今ほとんどの企業がジョブカットをし続けているが、そのときに企業側がそのお金を払うので、実際には求職者から直接等いうより、ジョブカットをした企業が払っているということになる。
これ以外にも、有料のジョブボード、有料のリクルータ紹介所、レジュメやインタビューのセミナー等、求職者からお金をとる市場が急速に成長している。
景気が回復して転職が難しくなくなったとき、その求職者をターゲットとした市場で働く彼らは一気に職を失うだろう。就職しやすい市場で転職に精通した彼らが転職するのは簡単だろう。しかし、その転職先で彼らは何をするのだろうか?そして、いろいろな企業のサラリーやベネフィットに詳しくなった彼らがその企業で満足するのだろうか?ジョブホッパーとして生きるのかもしれない。
通常リクルータは人材を紹介したということで、企業からお金をもらう。つまり客は企業であり、こういう状況下では求職者にはあまり気を遣わない。
これに対し、アウトプレースメント企業は、求職者からお金をとり、レジュメやインタビューサポート、ウェブツールや場所の提供など、転職経験者のアドバイスを売る。今ほとんどの企業がジョブカットをし続けているが、そのときに企業側がそのお金を払うので、実際には求職者から直接等いうより、ジョブカットをした企業が払っているということになる。
これ以外にも、有料のジョブボード、有料のリクルータ紹介所、レジュメやインタビューのセミナー等、求職者からお金をとる市場が急速に成長している。
景気が回復して転職が難しくなくなったとき、その求職者をターゲットとした市場で働く彼らは一気に職を失うだろう。就職しやすい市場で転職に精通した彼らが転職するのは簡単だろう。しかし、その転職先で彼らは何をするのだろうか?そして、いろいろな企業のサラリーやベネフィットに詳しくなった彼らがその企業で満足するのだろうか?ジョブホッパーとして生きるのかもしれない。
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