2010年3月4日木曜日

苦労の数だけチャンスが増える

私は「若いときの苦労は勝手でもしろ」という言葉が昔から大好きだ。なぜ若いときという条件付きなのかはわからないが、苦労をしていない人の話よりも、苦労を乗り越えてきた人の話の方が断然魅力的で人に聞いてもらえるし、内容が人間として成長しているように感じる。トントン拍子にうまくいったなんて話は参考にもならないし、感動もしない。

実は、苦労話をして拍手をもらっている人を見て少しジェラシーを感じている自分に気づいたことがある。私にもそんな苦労話があったらなと思って。それから人生を選ぶときは無意識に敢えて一番困難そうな道を選ぶようになってしまったように思う。それを体当たりで乗り越えて体験談として話すと、皆が興味を持って聞いてくれる。これが実はうれしいのだ。

苦労をしただけでは話が盛り上がらない。苦労をこうやって乗り越えてこんな教訓を得たという話ができ、変わった自分を見せることで、他人を感心させることができる。インタビュアーは、苦労知らずの人間よりもそれを乗り越えた人間を評価する。だから、それが次へのチャンスをなるのだ。

今日、カリフォルニアの州立大学で授業料32%値上げと職員カットに反対する学生がストライキをしたらしい。カリフォルニアだけでなくいろいろな州立大学で授業料値上げをしている。この厳しい経済状況のため、大学にあてる予算を削ったのだ。バイトで授業料を払っている学生達にとって32%は苦しいに違いない。結果がどうなるにしろ、ここで学生達は自分たちの権利を獲得するために苦労をするのだ。そんな苦労したアメリカの学生たちと、今の日本の学生達は将来渡り合えるのだろうか? 苦労した者の方がチャンスを得やすいのだ。