2010年3月18日木曜日

自分にできることを精一杯やる

自分にできることを精一杯やる。当たり前のことのようで、最近忘れられているような気がする。

なぜか?三つ理由があると考える。一つは「××だからできないんだ」と言い訳をして通ってしまうから。次に、手を抜いた方が楽だから。そして最後の理由は自分ができることが何かをちゃんと認識していないから。

一つ目の言い訳のことだが、昔はよく「言い訳をするな」と言ったものだが最近はあまり言わなくなった。実は、その言い訳の理由に対する許容範囲が広がったからだと思う。例えば「土日や祝日、休暇中だから」「子供の行事があるから」とかそういった理由は昔は通らなかった。「忙しいから」が理由になる場合すら今はあると思う。

楽という点に関しては、生活が豊かになったせいだろう。楽しても生きられるようになってきたのだ。

最後のことが今一番重要だと思う。最近は「自分ができること」が何なのか真剣に考えない。それは、「自分ができないこと」を認識していないからだ。
実は「自分ができないこと」を認めるのは人間には難しい。自己否定の感情を伴うからだ。だから自分でなど証明しない。他人によって証明されるまでは、できるかどうかについてあまり考えようとしない。しかし、「自分ができないこと」に直面させられたとき、人間は本気で自分にできることを考え、「自分にできること」を必死に探す。

挫折した人間というのは「自分にできないこと」を認めさせられる。だから這い上がるため、自分にできることに必死になる。多分挫折を経験した人間が強い理由はそこだと思う。ぬるま湯に浸かっていると、必死になるのは難しくなる。たまにはどん底に落ちた方がいいのだ。