仕事を探していると、自分の足りない部分に気づかされる。どうして普段はあまり気づかないのだろう?これでもかというくらい、自分と向き合っているからだろう。
実は以前のレイオフから2年間、仕事をしながら次のキャリアについて転職についていろいろ考えていた。レジュメも書いていた。それなのに、こんなにも自分と向き合っていなかったのかと驚いた。自分のことを考えていたのだから自分を見ていたことは間違いない。だが、自分のネガティブな部分には向き合っていなかったのだろう。
こういう時間は、人生にとって貴重だ。挫折が人間をたくましくするように、今の時間が自分を成長させてくれる。
一つ一つは小さなことだが、例えば、相手が失礼だったり態度が悪いと、今まで礼儀正しくしててもバカバカしくなってそれをやめてしまう。でも、たぶんそうじゃない。自分が相手にも礼儀正しく振る舞ってほしいのならば、あくまでも自分は礼儀正しく振る舞うべきなのだ。「自分をこう扱ってほしい」というように相手を扱ってあげることが大切なのだ。こんな当たり前のことがなぜわからなくなったのか、それとももともとわかっていなかったのか?いずれにしろ、そういう自分の足りない部分に気づかされるのだ。
もしも人間の驕りが経済の破綻を招き今の状況を引き起こしたのだとしたら、これは社会という自然界からの戒めなのかもしれない。宗教家ではないが、悔い改めて謙虚になれということだとすれば、きちんと今の現状に向き合って改心した人から立ち直っていけるということなのだろう。