2010年3月3日水曜日

パラダイムシフト「グローバル」

アメリカ人はクロスカルチュラルだと思われているかもしれないが、実はそれは大きな間違いだ。ほとんどのアメリカ人は他の文化など知らない普通のドメスティックな国民なのだ。ただ違うのは大量の移民がいて、彼らは純粋なアメリカ人ではないという点だ。

以前、会社の地域毎の売り上げ分析のプレゼンで日本の売り上げだけが極端に落ちていた。全体的に景気が悪い以上どこも落ちているのだが、その落ちた売り上げの中で日本のシェアが著しく落ちていたのだ。彼らの結論は、日本の景気が特に悪いということはなく、日本のナショナリズムの問題だと結論づけていた。他国のナショナリズムの問題で自分たちの売り上げが落ちたと平気で他人のせいにするプレゼンをマネージャー達がやっていたのかと思うとかなり愛想が尽きた。なんという会社で働いているのだろうと。

今アメリカ人の雇用を確保せよとしきりに言っている。ところが先日のニュースの最後にちらっとアナウンサーが「フランス人がフランス人の雇用を確保しろと訴え、アメリカ人はアメリカ人の雇用を確保しろと訴えている。そういう垣根をとってグローバルに経済をよくするように考えなければならない」と言っていた。ちょっとびっくりした。こんな言葉を聞いたのはいつぶりだろうか?なぜフランスがあがったのか、偶然か何かあったのはわからないが、もしかしたらフランスの企業が撤退してアメリカ人が職を失っているのかもしれない。
グローバルというのはそういう視点を持つことだと思う。

「あそこの国の国民性は」とか「自分の国が」とかいう言葉を使うとその時点で垣根を作る。その時点でグローバルでなくなる。だから常に世界を視野に入れすべての国を同じように見る感覚を持つことが大切なのだと思う。