2009年5月13日水曜日

無意識下の人種差別をなくす方法

アメリカに来て体験して学んだことは数え切れないほどあるが、人種差別に冠することは中でも大きなものの一つだ。

人によるのではあるが、平均的に、日本人はアジアでNo1だという驕りがあると思う。もちろんだいぶ改善された。男女雇用均等法以下だが。驕っているから他のアジアの国の人を下に見る。
逆に白人に強く出れないのは、自分たちが下だと思っているからだ。英語がしゃべれないことをよくないことと思うのも同じだ。戦争で負けたときにそういう精神を植えつけられたのだろう。

つまり、日本人にとっては自分の上も下も存在するのだが、日本国内いると、下に見られることはほとんどない。日本人が在日アジア人を下に見たとしても、在日アメリカ人が日本人を下に見ることはあまりないからだ。そういう人はそもそもあまり来ないだろうし、来たとしても敵陣で単独で戦うことはないだろう。そういった環境のため、下に見られる経験というのがあまり無い。

ところが、アメリカに来ると頻繁にそういう体験をする。下に見られ、扱われることがどういうことかを理解することが、どういうものかを始めて知った。無意識下の差別をなくす最善の方法は、差別を受けることに他ならないのだ。