2009年5月13日水曜日

ヒューマンリソースの数え方

IT業界の成長期、あり余るほどのプロジェクトをかかえ、人手が足りないといい続けた。プロジェクトマネージメントが流行り、昇進できなくてもマネージャという肩書きのもらえるプロジェクトマネージャという職に皆がなりたがった。プロジェクトマネージメントの上でリソースやスケジュール管理が最も重要だったが、そのときの人間の数え方がおかしかった。

その道20年の経験者も、大学出たばかりの新入の派遣社員も同じ1であり、同様に数えられる。実際には、前者を1とすれば、後者はマイナス2ぐらいなのにだ。教える人がつき、しかも結果はほとんどなしだからだ。

これは本当に正しかったのだろうか?バランスの取れたグループならば平均と考えればいいのかもしれないが、派遣を使うとたいていバランスが悪い。エキスパートだらけとか、ジュニアクラスばかりとかだ。とくに数人を契約するようなものはジュニアクラスばかりだったりする。新人は一人でできるわけではないので、そこに入れるからだ。でもそれじゃ差別化なんて無理だ。

差を作るのは人間であって、癖のあるエキスパートがこだわりをもって何かを創るから差ができる。差別化を図りたいのなら、人間の頭数だけで管理するようなプロジェクトマネージメントはやめないとできないのではないだろうか?