2009年5月23日土曜日

職歴の空き

日本は職歴に空きがあることを嫌う。なぜだろう?

正常な人間は職に空きがあるわけが無いという前提からだろう。さらにその「空きがあるわけが無い」という理由を掘り下げてみれば、職が変わる理由は、1)もっといい職を見つけたのでうつった 2)クビになったのでうつった が前提になっているからなのだと思う。つまり、会社のレイオフということが前提に入っていないからだ。

なぜこれに気づいたのかというと、アメリカでは職に空きがあることは大きな問題ではない。面接に来た人の職歴に空きがあるからといって採用において問題にはしない。理由さえはっきりしていればいいのだ。レイオフなんてよくあることだし、父や母の介護をしなくてはならなかったといえばそれで問題ない。本当かどうかなんて確かめる方法はないのだが。

今までになく日本の会社も社員を切っている。日本社会もこれに対応して、職歴に関する考えを変えていく必要があるだろう。外資系の会社を受け入れそこに就職した以上、日本人もレイオフに巻き込まれるのだ。その外資系の文化を理解し、消化していく必要がある。