とはいえ、IPベンダだって楽ではない。自分だけで幅広いポトフォリオを揃えるというのは難しいのだ。だからSERDESのような多様な仕様に使い回せる汎用性の高いものを作り、レーンを増やす、スピードを上げる、パワーを落とすといった具合に改良していくのがいい。規格ものや特定用途のものは、コンペも多いし、次につなげにくい。本当に先を読む目のあるトップがいないと、次にあれを作ろうとし、やっぱりこれを作ろうし、と右往左往しているちに、つぶれるか吸収される。
CMOSファブがファンダリに集約されたように、CMOSプロセスも集約され、3社くらいに絞られるのだろう。CMOSベースIPのプロセスの種類もそのプロセスと同時に集約されるので、次の32nm/28nmのIPで勝てたところが最終的に生き残れるところなのだろう。最大の激戦区はSERDESだ。次にWirelessのAFE、センサーといったところだろうか。
生き残れなかったところは、どうなるんだろう?