2010年2月21日日曜日

アメリカがアメリカでなくなる日

アメリカが国を閉じ始めている。

労働ビザだけでなく、学生ビザまで状況が変わってきている。
たまたま他人の話が聞こえた。彼女は自分の息子を大学に入れたいらしいのだが、ある大学に行ったらまずビザをとってからくるように言われた。しかも、アメリカでとりたかったようだが、一度自国に帰ってビザをとらなければならないようだ。大学側が言うには、去年の5月からここでのビザのサポートをやめたらしい。ここでのビザのサポートやっている、ちょっと離れたところにある別の大学の名前を教えてもらって帰ってきたということだ。どこの国の人かはわからないが、ヨーロッパ系に見える白人で、お母さんは英語だったけど、息子はあまり英語は話せないと言っていた。

学生の就職難が状況を変えたのか、費用を削るためにそうしたのかはわからないが、積極的に移民を喜んで迎え入れるグローバルな大学ではなくなってきた。中国に会社のローカルブランチを作って社員を送り込んでいるが、自分の国の国民を自分のお金で他国に送りこむだけならば、日本でもするし、グローバルとはいわない。輸入をあまりせず、輸出ばかりする国は好かれない。国際的協調とは言えないからだ。

これは一例にすぎないが、最近アメリカを見ていて、日本と似ているなと思うことがよくある。それを見て、これが人間の本能なんだと実感してしまう。