2010年2月26日金曜日

戦国時代の合戦か

トヨタリコール問題に関して少し追加。

アメリカは競争状態を維持することによって成り立つ資本主義国家なのだ。つまり、アメリカの自動車メーカーが競争力をなくせば、彼らが競争に参加できる状況を作る。アメリカの自動車メーカーだけでなく、中国などの新興国の自動車メーカーがアメリカに参入できるよう市場を整える。彼らにとっては当たり前のことなのだ。

それが正しいとか、やり方が正しいかとか、そこはいろんな意見があるだろうが、結局、絶対的かつ不変的に正しいことなんてないのだから、そういう議論の余地はないのだ。誰かにとって正しくないことも誰かにとっては正しいのだし、今正しいことも50年後には正しくなくなるのだ。

マイクロソフトが独占禁止法で訴えられたことを覚えていると思うが、つつかれないよう穴を作らないようどんなにがんばっても、結局は独占禁止法という法によって合法的にたたかれるのだ。アップルがシェアを回復できた最大の要因は、マイクロソフトが独占禁止法にひっかかったことだろう。市場競争力を維持するために社会によって意図的に操作されたということだ。もちろんアップルである必要はなかったわけで、そこはアップルの勝利であると言える。

インテルもAMDを閉め出すためにリベートを使い、ヨーロッパで独占禁止法にひっかかり罰金を払わされた。ウィンテルによる数十年の支配も終焉となり、新しい時代を作るために競争市場が作られているのだ。ここで戦い勝った者が10年後に次のウィンテルとしてその後十年位君臨できるのかもしれない。

日本の歴史の授業でも習った戦国時代の合戦が始まったのだ。織田信長になれるか、豊臣秀吉になれるか、あるいは徳永家康になれるか、これから各地の武将が出陣し始めたところなのだ。私はどこの陣営に加わろうか?