2010年2月27日土曜日

スターに返り咲けるか

最近よく平家物語の冒頭を頭の中で繰り返す。特に「盛者必衰の理を顕す 驕れる者は久しからず」の下りに深い感慨を覚える。

各国をプロダクトとしてプロダクトポトフォリオの中のあてはめると、今の日本やアメリカは既にスターよりもキャッシュカウなのだ。ヨーロッパはEUとして統合することで負け犬からキャッシュカウまで戻ってきた。中国は明らかにこれから投資をすべき問題児であり、次のスターとなりつつある。
今後日本がキャッシュカウに落ちていき、さらに負け犬となるか、あるいは再びスターに返り咲くかはこれからの私たち日本次第なのだろう。

トヨタリコール問題と自分の職探しには直接的には何の関係もない。しかし、どちらも同じ大きな世界の流れというものに巻き込まれている気がするからだ。世界の経済危機の波はもちろん、この日本の価値の変化がそれらに大きく影響しているだろう。今世の中の景気が良かったら、あるいは日本が今問題児であったならばおそらくどちらも起こらなかったと思う。

アメリカだって日本を守ってあげるような余裕がなくなったってことだ。アメリカもスターに這い上がるために、中国と関係を作っていかなければならない。日本と違って、アメリカにとって中国は大変だろう。本当の意味で問題児になるかもしれない。